🌀子どもの「かぜ症候群」ってなに?
- せい子 藤沼
- 5月1日
- 読了時間: 3分
~かぜをひいたかな?と思ったときの目安とケア~
春先や季節の変わり目、保育園や学校で「風邪がはやっている」と聞くと心配になりますよね。今回は、子どもによく見られる「かぜ症候群」について、原因や症状、診断、治療、そしてご家庭でできるケアまで、ご紹介します。
🌟原因は?
かぜ症候群は、いわゆる“かぜ”のことです。多くはウイルスが原因で、インフルエンザや新型コロナウイルスとは異なり、特定のウイルス名をつけない軽度の感染症をまとめて「かぜ症候群」と呼びます。医療用語では「急性上気道炎」、「急性呼吸器感染症」などと表現されます。
代表的なウイルスには以下のようなものがあります:
ライノウイルス
アデノウイルス
RSウイルス(乳児では重症化に注意)
その他、インフルエンザウイルスやコロナウイルスなどもかぜ症候群の原因に含まれます
🌟どんな症状?
症状は子どもによってさまざまですが、以下のようなものがよく見られます。
鼻水・鼻づまり
くしゃみ
咳
発熱(37.5℃以上)
のどの痛み
元気がない、食欲が落ちる
⚠️ 高熱や呼吸が苦しそうなとき、ぐったりしているときは、他の病気の可能性もあるため早めの受診が必要です。
🌟どうやって診断するの?
診察では、症状の経過や全身の状態をみながら、医師が総合的に判断します。特定のウイルスを調べる検査(インフルエンザ検査など)は、必要な場合(治療方針に関係する時など)にのみ行います。
🌟治療は?
かぜ症候群は、多くがウイルスが原因のため、基本的には自然に治る病気です。そのため、抗菌薬(抗生物質)は使いません。
治療の中心は、症状に応じた対症療法です:
解熱剤(熱による倦怠感を和らげる目的)
咳止め・鼻水の薬(症状が強いとき)
水分補給や安静
🌟おうちでできるホームケア
こまめな水分補給 →発熱や鼻水で水分を失いやすいため、湯冷ましや麦茶などで補いましょう。
消化のよい食事 →食欲があるときは、胃にやさしいものを。
室内の湿度を保つ →加湿器や濡れタオルを活用して、のどや鼻の乾燥を防ぎましょう。
安静に過ごす →無理して登園・登校させず、ゆっくり休ませましょう。
🌟受診の目安は?
以下のような場合は、早めにご相談ください:
体温38℃以上が3日以上続く
呼吸が苦しそう、ゼーゼーする
嘔吐や下痢がひどい
顔色が悪く、ぐったりして反応が鈍い
生後3か月未満の赤ちゃんが発熱したとき(重症感染症が隠れている可能性があります)
🌷さいごに
「かぜ症候群」は子どもがよくかかる病気ですが、多くは数日で回復します。大切なのは、お子さんの様子をよく観察しながら、必要に応じて医療機関を受診することです。ご心配なときは、いつでもお気軽にご相談くださいね。