👶RSウイルス感染症について~小さなお子さんに多い呼吸器の感染症~
- せい子 藤沼
- 8月1日
- 読了時間: 2分
こんにちは。くわはらこどもクリニックです。
最近、当院では RSウイルス感染症(RSV感染症) のお子さんが増えています。今回はこの感染症についてご説明いたします。
🦠原因はどんなウイルス?
RSウイルスは、以前は秋から冬にかけて流行する呼吸器のウイルス でしたが、近年は流行時期がずれ、1年を通してよく目にするようになりました。1歳までに50〜70%、2歳までにほぼ全員が1回はこのウイルスに感染すると言われており(繰り返し感染します)、代表的な呼吸器感染症ですが、特に 生後6か月未満の赤ちゃんや早産児、心臓・肺に病気があるお子さん では重症化することがあります。
🤧どんな症状が出るの?
最初は、風邪に似た症状から始まります。
鼻水・鼻づまり
咳
発熱(ないこともあります)
呼吸がゼーゼーする(喘鳴)
母乳やミルクの飲みが悪くなる
赤ちゃん(特に6ヶ月未満)の場合、咳や鼻づまりだけでも呼吸や授乳がうまくできず、入院が必要になることもあります。
🔍どうやって診断するの?
診察のうえ、必要に応じて 迅速検査(鼻の奥のぬぐい液を使った検査)を行い、RSウイルスの感染を調べます。ただし、症状と流行状況から判断することもあります。
💊治療はどうするの?
RSウイルスに効く 特効薬はありません。基本は 症状をやわらげる治療(対症療法) を行います。
解熱薬(熱が高いとき)
去痰薬や咳止め(症状に応じて)
吸入や点滴(必要に応じて入院)
🏠おうちでのケアのポイント
🌡 水分をしっかりとりましょう→ 母乳やミルク、経口補水液など、こまめに与えてください。
💤 無理に食べさせず、休ませましょう→ 咳や鼻づまりが強いときは、無理に食べさせず、休養をとるのが大切です。
🌬 部屋の空気をきれいに保ちましょう→ 加湿器や換気で適度な湿度を保ちましょう。
🧼 感染予防も大切です→ 手洗い・うがい・マスクで、ご家族内の感染拡大を防ぎましょう。
🚨こんなときはすぐに受診を!
以下のような症状が見られたら、すぐにご相談ください。
呼吸が苦しそう(胸がペコペコへこむ、ゼーゼーが強い)
哺乳・水分がとれない
顔色が悪い、唇が紫っぽい
意識がぼんやりしている
🌸さいごに
RSウイルス感染症は、小さなお子さんにとっては注意が必要な病気ですが、ほとんどは1週間〜10日程度で回復します。不安なことがあれば、どうぞお気軽に当院へご相談ください。
