インフルエンザについて【福岡市西区】くわはらこどもクリニック
毎年、秋から冬にかけて流行するインフルエンザ。
「急に高い熱が出たけれど、インフルエンザかな?」「熱が出てすぐ検査しても分かる?」「いつから保育園や学校に行っていいの?」
など、流行する時期にはたくさんのご相談をいただきます。
今回は、子どものインフルエンザの症状や検査、家庭での過ごし方、登園・登校の目安について、小児科医の立場から分かりやすくご説明します。
インフルエンザとは?
インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって起こる感染症です。
主に流行するのはA型(2種類)とB型で、日本では例年、冬を中心に流行します。ただし、流行する時期は年によって異なり、秋の早い時期や春になってから患者さんが増えることもあります。
インフルエンザウイルスは、咳やくしゃみによる飛沫などを介して人から人へ広がります。
インフルエンザの症状は?
インフルエンザでは、
発熱
咳
鼻水
のどの痛み
頭痛
だるさ
関節痛・筋肉痛
などがみられます。
「突然38~40℃くらいの高熱が出る」というイメージが強い病気ですが、必ずしも高熱になるとは限りません。
特に小さなお子さんでは、機嫌が悪い、食欲がない、いつもより元気がない、といった症状から始まることもあります。また、嘔吐や下痢などの消化器症状を伴うこともあります。
一方で、一般的な風邪や新型コロナウイルス感染症などでも似た症状がみられるため、症状だけでインフルエンザかどうかを完全に判断することはできません。
インフルエンザの潜伏期間は?
インフルエンザウイルスに感染してから症状が出るまでには、一般的に1~4日程度の潜伏期間があります。
また、症状が出る前から周囲の人に感染させる可能性があります。
ご家族の一人がインフルエンザになったあと、数日して兄弟や保護者の方が発熱することも珍しくありません。
インフルエンザの検査はいつ受ければいい?
インフルエンザの診断には、鼻の奥などから検体を採取する検査がよく用いられます。
ここで大切なのが、**「発熱してすぐの検査では、インフルエンザに感染していても陰性になることがある」**という点です。
発症して間もない時期には、鼻やのどに存在するウイルスの量がまだ少なく、検査で検出できないことがあります。
そのため、
「検査が陰性=絶対にインフルエンザではない」
とは限りません。鼻の検査の負担を減らす意味でも、当院では熱が出て間もない患者さんについては、翌日に再受診をお願いすることがあります。
周囲の流行状況、症状が始まってからの時間、診察時の状態などを総合的にみて判断することが大切です。
インフルエンザになったらどうする?
多くの場合は、十分な休養と水分摂取を行いながら、ご自宅で経過をみることができます。
インフルエンザに対する抗ウイルス薬もありますが、年齢、発症からの時間、症状、基礎疾患などによって適応を判断します。どのような治療をするかについては、診察時にご相談ください。
また、発熱しているときは食欲が落ちることがあります。食事を無理に食べさせる必要はありませんが、水分がとれているか、尿が出ているかは確認してあげましょう。
子どものインフルエンザで注意したい症状
ほとんどのお子さんは回復しますが、まれに肺炎やインフルエンザ脳症などの重い合併症を起こすことがあります。
特に、
呼びかけへの反応がおかしい
意味の分からないことを言う、異常な行動がある
けいれんした
呼吸が苦しそう
顔色が悪い
水分がほとんどとれない
尿が極端に少ない
ぐったりしている
といった場合には、早めに医療機関へご相談ください。
インフルエンザに限らず、発熱しているお子さんでは、**熱の高さだけではなく「いつもと比べて様子がおかしくないか」**を見ることがとても大切です。
インフルエンザになったら、いつから保育園・幼稚園・学校に行ける?
インフルエンザは、熱が下がった直後でも周囲に感染させる可能性があります。
学校保健安全法では、インフルエンザの出席停止期間は原則として、
「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日を経過するまで」
とされています。
なお、**幼児については「解熱した後3日を経過するまで」**です。
「熱が下がったから明日から登園」というわけではありませんので、ご注意ください。
発症した日を0日目として数えるため、日付の数え方が分からない場合は受診時にお気軽にお尋ねください。
家族にうつさないためには?
インフルエンザは家庭内でも広がりやすい感染症です。
手洗い、換気、咳エチケットを心がけ、タオルやコップなどの共用にも注意しましょう。
特に赤ちゃん、高齢の方、妊娠中の方、基礎疾患のある方が同居している場合には、できる範囲で接触を減らすことも大切です。
なお、インフルエンザでは発症前日から発症後3~7日程度はウイルスを排出するとされています。解熱したからといって、すぐに感染力がなくなるわけではありません。
インフルエンザワクチンについて
インフルエンザワクチンを接種していても、インフルエンザに感染・発症することはあります。
一方で、ワクチンには発症を一定程度予防し、重症化を防ぐことが期待されています。
特に毎年流行するインフルエンザでは、流行が本格化する前にワクチン接種を検討することが大切です。
大人の方もインフルエンザになります
インフルエンザはもちろん子どもだけの病気ではありません。
お子さんからお父さん・お母さんへ、あるいは保護者の方からお子さんへ感染することもよくあります。
ご家族で発熱、咳、のどの痛み、強い倦怠感などがみられた場合には、インフルエンザの可能性も考えてください。
「インフルエンザかな?」と思ったらご相談ください
インフルエンザは、一般的な風邪と症状がよく似ています。
また、検査をするタイミングによっては、感染していても検査が陰性になることがあります。
「熱が出たけれど受診した方がいい?」「いつ検査を受ければいい?」「保育園にはいつから行ける?」
など、迷われたときはお気軽にご相談ください。
くわはらこどもクリニックでは、お子さんの発熱やインフルエンザの診療を行っています。
また、お子さんの受診時にお父さん・お母さんも体調が悪い場合には、保護者の方も一緒にご相談いただけます。
ご家族みなさんが安心して過ごせるよう、地域の小児科としてお手伝いしていきたいと思います。
※当院に併設する病児保育室「おもちゃ箱」では、インフルエンザのお子さんを専用のお部屋でお預かりいたします。
🏥福岡市西区下山門 くわはらこどもクリニック

